COLUMN
大阪電子専門学校コラム
Webとグラフィック、どっちもできるデザイナーが強い時代
2025.04.04
オープンキャンパス 情報エンジニア科 デザイン分野

目次
はじめに
最近ではパソコンが1台あれば、どこでも働ける仕事が人気になってきましたが、その中でもデザイナーは人気の職業です。
絵を描くことやデザインに興味があるし、将来はデザイン関係の仕事につきたいけど
グラフィックデザインとWEBデザイン、どちらに向いているんだろう…と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
今回はグラフィックデザインとWEBデザインについて、解説していきます。
グラフィックデザインとWEBデザインの違い
グラフィックデザインは、視覚的なデザインを通じて情報やメッセージを伝えることを目的としています。
広告やポスター、パッケージデザインなど、主に印刷物やデジタルビジュアルの制作に関わります。
WEBデザインは、ユーザーがインターネット上で操作・閲覧するデザインを作成することを目的としています。
見た目のデザインだけでなく、*UI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)も重要になります。
※UI(User Interface):見た目・デザイン(ボタンの配置、配色、フォントなど)
※UX(User Experience):使いやすさ・体験(快適に操作できるか、満足感があるか)
グラフィックデザインとWEBデザインの違いをまとめると以下のようになります。
グラフィックデザイン | WEBデザイン | |
目的 | 視覚的なインパクト・情報伝達 | ユーザーの利便性・操作性 |
媒体 | 印刷物・デジタルビジュアル | Webサイト・アプリ |
動的 or 静的 | 静的(完成形がそのまま表示) | 動的(ユーザーが操作する) |
カラーモード | CMYK(印刷) / RGB(デジタル) | RGB(デジタル) |
デザインの考え方 | 視覚的に美しいレイアウト | 使いやすさと機能性 |
必要スキル | レイアウト・タイポグラフィ | UI/UX・コーディング |
使用ツール | Photoshop, Illustrator | Figma, Adobe XD, HTML/CSS |
グラフィックデザインとWEBデザインの境界線
グラフィックデザインとWEBデザインにはこのような違いがありますが、
近年は2つの違いの境界線がどんどん薄れてきています。
境界線があいまいな理由
境界線が薄れてきている理由としては、
SNSやデジタル広告の普及によって、WEBとグラフィックの要素が融合し始めたことが大きな要因です。
例えば、SNS広告やバナー制作では、
WEBのインタラクティブ性とグラフィックのビジュアル要素が組み合わさることが一般的になりました。
その結果、WEBデザイナーも単なるレイアウト設計だけでなく、ビジュアル制作のスキルを求められるようになっています。
一方で、グラフィックデザイナーもデジタル環境に適応し、WEBやアプリで使われるデザインに対応する必要が出てきました。
さらに、UI/UXの概念がグラフィックデザインにも影響を与えていることも、境界が曖昧になった理由の一つです。
従来のグラフィックデザインは「見た目の美しさ」が重視されていましたが、
現在では「ユーザーの使いやすさ」や「体験の向上」を意識したデザインが求められるようになっています。
そのため、ポスターや広告でも、視線の誘導や情報の分かりやすさといったUI/UXの視点を取り入れるケースが増えています。
このように、WEBデザインとグラフィックデザインは、互いに影響を与え合いながら進化している のです。
よって近年ではWEBとグラフィック、どちらもできるデザイナーが強いとされています。
どちらもできるデザイナーになるには
ではどちらもできるデザイナーになるためには、どんな勉強をすればよいのでしょうか。
1. デザインの基礎をしっかり学ぶ
グラフィックデザインとWEBデザインのどちらにも共通するのが、デザインの基礎です。
どんな分野のデザインをするにしても、まずはこの基礎をしっかりと理解し、身につけることが重要になります。
デザインの基本には、以下のような要素があります。
・レイアウト(情報整理)
どのデザインにおいても、視覚的なバランスを整えることは不可欠です。
適切なレイアウトを組むことで、情報が整理され、見る人にとって理解しやすいデザインになります。
・色彩理論
配色のバランスや色の持つ心理的な影響を理解することで、効果的なデザインを作ることができます。
WEBデザインでもグラフィックデザインでも、適切な色の組み合わせが作品の印象を大きく左右します。
・タイポグラフィ
文字のフォント選びや間隔の調整によって、読みやすく美しいデザインを作る技術です。
特にWEBデザインでは、可読性がユーザー体験に直結するため、タイポグラフィの知識は欠かせません。
・視線の誘導
デザインには、見る人の視線を自然に誘導する工夫が必要です。
例えば、重要な情報を目立たせる配置にすることで、ユーザーが迷わずに情報を理解できるようになります。
2. グラフィックデザインのスキルを身につける
グラフィックデザインの基本は、ビジュアルを美しく仕上げる力 にあります。
広告やポスター、ロゴなど、視覚的に魅力的なデザインを作るためには、適切なツールを使いこなすことが不可欠です。
特に、Photoshop や Illustrator などのデザインソフトを習得することで、幅広い表現が可能になります。
3. WEBデザインのスキルを習得する
WEBデザインは、ビジュアルの美しさ だけでなく、
インタラクティブな要素 や ユーザビリティ(使いやすさ)も考慮する必要があります。
単に見た目が整っているだけでなく、ユーザーがスムーズに操作できる設計をすることが求められます。
WEBデザインを習得することで、WEBサイトやアプリのデザインができるようになり、活躍の幅が大きく広がります。
特に、FigmaやAdobe XD などのツールを使いこなすことで、実際にWEBサイトやアプリのデザインを作成するスキルが身につきます。
4. UI/UXの考え方を取り入れる
WEBデザインにおいて、単に見た目が美しいだけでなく、ユーザーが快適に使えるか(UX:ユーザーエクスペリエンス)、
そして視覚的にわかりやすいデザインになっているか(UI:ユーザーインターフェース) は非常に重要な要素です。
UI/UXの考え方を取り入れることで、デザインの質が大きく向上し、ユーザーにとって直感的で使いやすいWEBサイトやアプリを作ることができます。
5. マルチに対応できるデザインを実践する
グラフィックデザインとWEBデザインのスキルを習得したら、次のステップは 実践的な経験を積むことです。
デザインスキルは、実際に手を動かしながら試行錯誤することで磨かれていきます。
特に、実案件や架空のプロジェクトを作成することで、実践的な知識や対応力を身につけることができます。
このように「グラフィックもWEBもできるデザイナー」を目指すなら、デジタルと印刷の両方の特性を理解し、
さまざまな媒体に適応できるデザイン力 を養うことが重要です。
大阪電子専門学校の情報エンジニア科(デザイン分野)
大阪電子の情報エンジニア科のデザイン分野には、
WEBデザインコースとプロダクトデザインコース、グラフィックコースがあります。
カリキュラム
特に本校のWEBデザインコースでは、
絵の具を使ったポスター制作、色彩トレーニング、ロゴやイラスト作成などグラフィックデザインの授業おこないます。
そのため、これから必要とされているWEBデザインもグラフィックデザインもできるデザイナーを目指すのであれば、
本校のWEBデザインコースは特におすすめです。
詳しいカリキュラムはこちらのページからご覧ください。
大阪電子の先生に聞く≪デザイン≫の魅力
本校の情報エンジニア科(デザイン分野)の先生方にWEBデザイン、グラフィックデザインの魅力について聞いてみました!
【WEBデザインコース】澤田先生
「平面なのに奥行きや動きがあること!見せ方が自由で楽しいところ!
WEBデザインは「見る・使う」が特徴なので、見た目がかっこいいデザインを作るのも頭を使いますが、
「使いやすい」を意識した地味な部分が一番難しいと気付いた時に「WEBって面白いな〜」と感じました。
どういうこと?と思った方は是非当校OCにいらして下さい!」
【グラフィックデザインコース】刀根先生
「自分で表現したいことが表現できるようになっていくところです。
頭の中ではこんなデザインを作りたい!こんなキャラクターを描きたい!だけどどうやればいいかわからない……
そんな悩みを持つ学生が、デザインの基礎を学び、デザインのソフトを学び、
頭の中で考えていたイメージを表現できるようになるとデザインは一段と楽しくなっていきます🎵
表現するための知識を大阪電子専門学校で身につけましょう!!」
さいごに
どちらもできるデザイナーを目指そう
いかがだったでしょうか?
ぜひこれを機にデザイン業界に興味をもっていただき、
本校でデザインに関する知識・スキルを学んでいただけると嬉しいです。
本校では毎月2回オープンキャンパスを開催しています。
そちらでも情報エンジニア科の実習体験が可能ですので、ご参加お待ちしております。
将来はグラフィックとWEBの両方で活躍できるデザイナーを目指しましょう!